L-Carnitine
L-カルニチン
別名・通称カルニチン、Lカルニチン、L-carnitine、Carnitine
L-カルニチン(L-Carnitine)は長鎖脂肪酸をミトコンドリアへ運ぶアミノ酸様化合物で、肉類や乳製品にも含まれます。競技者向けの直接根拠では、高強度運動のパフォーマンスと運動誘発性疲労の改善が支持されています。特定条件では男性の生殖機能、心不全・心機能、片頭痛の改善も支持されています。一方、一般成人の認知機能は支持されず、体組成・血糖・血圧・日常疲労・免疫については直接根拠は確認できていません。約3 g/日付近で消化器症状や体臭の報告があり、抗てんかん薬との相互作用にも注意が必要です。
成分プロフィール
主な効果
高強度運動パフォーマンス
競技者向けの系統的レビューでは、2〜2,72 g/日を9〜24週間、または試験60〜90分前に3〜4 gを経口摂取した試験で高強度運動のパフォーマンスが改善しました。一方、抵抗運動の反復回数を評価したRCTでは有意差はみられませんでした。
運動誘発性疲労
同じ系統的レビューでは、慢性補給で自覚的運動強度(RPE)の低下やWingate試験のピークパワー上昇、急性補給でRPE低下や平均パワー上昇が報告されました。個別RCTではレッグプレスの反復回数に差はみられませんでした。
男性の生殖機能
無精子症・弱精子症の男性を対象としたメタ解析では、L-カルニチン/L-アセチルカルニチンで前進運動精子率、総運動精子数、前進運動精子数が有意に増加しました。精子濃度・正常形態率の改善も報告されています。
心不全・心機能
拡張型心筋症(DCM)患者のメタ解析では、左室駆出率(LVEF)・心拍出量の改善、左室拡張末期径・BNPの低下が報告されました。一方、透析患者で補給量を減らしたRCTでは、中止群でBNP上昇がみられましたが心機能指標に差はありませんでした。
片頭痛
片頭痛患者のRCTでは、L-カルニチン0,5 g/日の12週補給で月間発作回数・発作日数・重症度が減少しました。精神・神経疾患を対象とした系統的レビューでも片頭痛管理への有益な効果がまとめられています。
よく利用される目的
一般に利用目的として挙げられる内容です。効果が確認されたことを示す一覧ではありません。