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L-カルニチンの効果とは?研究で分かっていること
L-カルニチンは脂肪酸のミトコンドリア輸送に関わるアミノ酸誘導体です。16件の効果候補のうち、男性の生殖機能、心不全・心機能、高強度運動のパフォーマンス、運動誘発性疲労、片頭痛では直接研究で支持が報告されています。脂肪代謝・体重管理と認知機能は直接研究で支持されませんでした。体組成、血糖、血圧、日常的な疲労感、筋力、免疫、および複数の製品訴求候補については、一般成人またはアスリートを直接評価した研究を今回確認できませんでした。
掲載内容は医療上の助言ではなく、病気の診断・治療・予防を目的とするものではありません。
効果ごとの評価
評価の種類ごとに分類しています。「評価できない」は効果がないことを意味しません。
5候補で支持、2候補は非支持、9候補は直接根拠が未確認です。
採用した研究で、改善方向の結果が報告された項目です。
高強度運動のパフォーマンス
ピークパワー、反復回数、高強度運動の成績など、高強度運動パフォーマンスを示す指標の変化です。
研究で確認されたこと
高強度運動パフォーマンスの改善が報告されました。
条件・注意点+−
系統的レビューでは急性3〜4 g(試験60〜90分前)または慢性2〜2.72 g/日(9〜24週間)で改善が示されています。一方、CrossFit®の高強度ワークアウトでは反復回数に差はみられませんでした。
参考: PMID 34959912 / PMID 40944177
運動誘発性疲労
摂取量ごとの効果
どの量でどの結果が確認されたかを示します。いずれも研究条件内で評価された量であり、推奨量ではありません。
3 g/日(4週間)
3〜4 g(急性)または2〜2.72 g/日(9〜24週間)
確認された摂取期間
その期間で評価された結果であり、別の期間へそのまま一般化はできません。
現時点で言えること・言えないこと
✓言えること
男性の生殖機能、心不全・心機能、高強度運動のパフォーマンス、運動誘発性疲労、片頭痛では、直接研究で支持が報告されています。
?まだ言えないこと
脂肪代謝・体重管理と認知機能では、直接研究で主要アウトカムの支持は確認されませんでした。
体組成、血糖、血圧、日常的な疲労感、筋力、免疫、運動パフォーマンス向上・疲労軽減、老化・ミトコンドリア機能、男性不妊(製品訴求)については、一般成人またはアスリートを直接評価した研究を今回確認できませんでした。
成分ページで詳しく確認
L-カルニチンの研究・安全性・関連成分を図鑑で見る
L-カルニチン図鑑で、研究されている領域と利用前に知っておきたいことを確認できます。
よくある質問
L-カルニチンは運動パフォーマンスを上げますか?+−
高強度運動のパフォーマンスでは、系統的レビューで急性3〜4 gまたは慢性2〜2.72 g/日の補給による改善が報告されています。運動誘発性疲労ではRPEの低下と作業能の向上も示されています。一方、CrossFit®の高強度ワークアウトでは反復回数とRPEに差はみられませんでした。筋力については、アスリートを直接評価した研究を今回確認できませんでした。
L-カルニチンは男性不妊に効きますか?+−
特発性男性不妊患者を対象としたRCTやメタ解析では、精子運動率・濃度の改善と妊娠率の上昇が報告されています。一般成人を直接評価した製品訴求候補については、今回確認できませんでした。
L-カルニチンは心不全に効きますか?+−
心不全患者のメタ解析では、左室駆出率と心拍出量の有意な改善が報告されています。βサラセミア患者のRCTでも心拍出量の増加が示されました。一方、ヘモダイアイス患者では心機能への影響はみられませんでした。
L-カルニチンは体重や脂肪代謝を改善しますか?+−
訓練された男性を対象とした4週間試験(3 g/日)では、運動中の糖質・脂肪酸化に変化はみられませんでした。体組成については、一般成人を直接評価した研究を今回確認できませんでした。
参考にした論文14件
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Journal of pediatric hematology/oncology / 2020