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亜鉛(zinc)の副作用・安全性|報告された症状、摂取量と注意点
副作用をひとことで
味覚異常・吐き気・口・鼻の刺激
一般成人向けの直接根拠では、かぜ予防・治療の亜鉛メタ解析で有害事象全体(OR 1.58)、味の違和感(OR 2.31)、吐き気(OR 2.15)が亜鉛群で高いと報告されています(23775705)。公的資料では成人の耐容上限量(UL)は0.04 g/日、数週間以上の0.05 g/日超では銅吸収阻害などが記載されています(auto-nih-ods-eca95332)。大量コイン誤飲後の亜鉛中毒致死例(9185931)など症例シグナルもありますが、市販サプリ常用時の発生頻度や長期安全性は直接確立していません。
判断の根拠+−
一般成人・直接根拠ではかぜ関連メタ解析で有害事象全体(OR 1.58)、味の違和感(OR 2.31)、吐き気(OR 2.15)が亜鉛群で高いと報告されています(23775705)。公的資料では過量摂取で吐き気・めまい・胃腸症状、成人UL 0.04 g/日、数週間の0.05 g/日超で銅吸収阻害などが整理されています。限定集団試験では味・吐き気の報告が多く、妊娠・小児では直接試験で安全性が評価されています。一般成人の市販サプリ長期常用の直接根拠は限定的です。
副作用は報告されているか
味覚異常
吐き気
口・鼻の刺激
喉の不快感
めまい
頭痛
胃腸症状
嘔吐
報告されている症状・変化:一般成人向け直接根拠では、かぜ関連メタ解析で有害事象全体・味の違和感・吐き気が亜鉛群で高いと報告されています。
副作用の発生頻度:かぜ関連メタ解析では有害事象全体OR 1.58、味の違和感OR 2.31、吐き気OR 2.15が亜鉛群で高いと報告されています(23775705)。
重篤な有害事象・症例シグナル:大量コイン誤飲後の亜鉛中毒致死例(9185931)、亜鉛塩化物吸入後のARDS(19304566)、亜鉛フッケイケイ酸塩中毒致死例(20655674)の症例報告があります。
研究条件・件数・詳しい根拠+−
摂取量ごとの安全性
確認された危険域
0.04 g/日(成人・食品+サプリメントの耐容上限量)
NIH ODSが記録する耐容上限量(UL)に基づく公的基準です。0.05 g/日以上を数週間続けると銅吸収阻害などが起こり得ると別途記載されています。研究で用いられた最大量から推定したものではありません。
公的資料で確認された量
40 mg/日(UL)
耐容上限量(UL)は0.04 g/日+−
期間
継続摂取
摂り方
口から摂取
(詳細:経口亜鉛(公的基準))
研究での詳しい報告
健康な成人(食品+サプリメント)。耐容上限量(UL)は0.04 g/日。過量摂取では吐き気・めまい・頭痛・胃腸症状などの副作用がみられると公的資料に記載されている。
限定集団の研究用量
50 mg/日
0.05 g/日で19/23例で血清亜鉛が正常化+−
期間
退院まで
摂取期間による違い
一般成人長期
一般成人・市販サプリ長期常用:今回の収集では直接根拠は確認できなかった(no_direct_evidence)。
8週間試験
ADHD児・0.03 g/日:8週間以上は安全と報告(21309695・文脈根拠)。
7か月試験
小児・0.015 g/日:7か月の予防投与で安全で忍容性良好(16982486・文脈根拠)。
観察期間4
高齢者・かぜトローチ:安全で忍容性良好と報告(16280656・文脈根拠)。
高用量継続
公的資料:0.05 g/日以上を数週間続けると銅吸収阻害などが起こり得る(auto-nih-ods-eca95332)。
注意が必要な人
妊娠中の女性+−
妊娠10〜16週から鉄+葉酸±亜鉛0.025 g/日のRCTで胎児心拍の発達が評価された(15118650・直接根拠)。胎児成長制限リスクの妊婦でも0.025 g/日のRCTがある(31248307・直接根拠)。
神経管閉鎖障害(NTD)リスク+−
NTD児を出産した母親は血清亜鉛が低い可能性が報告された(33350875・直接根拠)。
小児・かぜ+−
0.015 g/日・7か月で安全で忍容性良好(16982486・直接根拠)。亜鉛欠乏リスクのある小児で内面化症状と血清亜鉛の関連が報告(20881069・直接根拠)。
小児・がん・白血病+−
化学療法副作用軽減(23963274)、口腔粘膜炎予防(37057824)、急性下痢(39641338)で安全性が評価された。
小児・発達+−
分かっていること・まだ分からないこと
分かっていること
かぜ関連メタ解析で有害事象全体OR 1.58、味の違和感OR 2.31、吐き気OR 2.15(23775705・直接根拠)。
公的資料で成人UL 0.04 g/日、0.05 g/日以上の数週間で銅吸収阻害など(auto-nih-ods-eca95332)。
かぜ治療RCTで副作用90%対62%、吐き気20%対4%、味の違和感80%対30%(8678384)。
大量コイン誤飲後の亜鉛中毒致死例(9185931)など症例シグナル。
妊娠・小児で直接試験により安全性が評価された(15118650, 16982486, 37057824など)。
キノロン・テトラサイクリン・ペニシラミン・利尿薬との相互作用が公的資料に記載。
まだ分からないこと
健康な一般成人が市販亜鉛サプリを常用した場合の症状別副作用一覧と発生頻度(直接根拠)。
一般成人における市販サプリ長期常用(試験期間を超える期間)の安全性。
症例報告の事象が一般的な経口サプリ常用で起こる頻度や因果関係。
かぜ治療トローチ・高用量試験結果の、すべての市販亜鉛サプリへの一般化。
0〜3歳児の過剰摂取メタ解析(36055780)を一般成人常用へ外挿できるか。
成分図鑑で詳しく確認
亜鉛の研究・安全性・関連成分を図鑑で見る
亜鉛図鑑で、研究されている領域と利用前に知っておきたいことを確認できます。
よくある質問
亜鉛サプリに副作用はありますか?
一般成人向けの直接根拠では、かぜ関連メタ解析で有害事象全体OR 1.58、味の違和感OR 2.31、吐き気OR 2.15が亜鉛群で高いと報告されています(23775705)。かぜ治療RCTでは副作用90%対62%、吐き気20%対4%と報告されています(8678384)。公的資料では過量摂取で吐き気・めまい・胃腸症状が起こり得ると整理されています。詳細は「報告されている副作用・変化」節を参照してください。
1日何gまで安全ですか?
公的資料では成人の耐容上限量(UL)は0.04 g/日(食品+サプリメント)と設定されています(auto-nih-ods-eca95332)。0.05 g/日以上を数週間続けると銅吸収阻害などが起こり得ると記載されています。試験では0.015 g/日から0.05 g/日まで評価されていますが、いずれも研究条件であり個人向けの推奨量ではありません。
長期間飲み続けても大丈夫ですか?
健康な一般成人が市販サプリを試験期間を超えて長期常用した場合の安全性は、今回の収集では直接確立していません。ADHD児では0.03 g/日・8週間以上が評価され(21309695)、小児では0.015 g/日・7か月の予防投与試験があります(16982486)。公的資料では0.05 g/日以上を数週間続けると銅吸収阻害などのリスクが記載されています。
薬と一緒に飲んでも大丈夫ですか?
亜鉛はキノロン系・テトラサイクリン系抗生物質、ペニシラミン、チアジド系利尿薬と相互作用する可能性が公的資料に記載されています。抗生物質は亜鉛サプリの2時間前、または4〜6時間後の服用が推奨され、ペニシラミンは少なくとも1時間空けると記載されています(auto-nih-ods-03734356, auto-nih-ods-24fe7bf3, auto-nih-ods-3b0539af)。常用薬がある場合は医療者への相談が必要です。
参考にした論文26件+−
- 1.Zinc for the common cold.
- 2.Zinc gluconate lozenges for treating the common cold. A randomized, double-blind, placebo-controlled study.
- 3.Zinc for the prevention or treatment of acute viral respiratory tract infections in adults: a rapid systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials.
- 4.Zinc gluconate lozenges for treating the common cold in children: a randomized controlled trial.
- 5.Zinc for attention-deficit/hyperactivity disorder: placebo-controlled double-blind pilot trial alone and combined with amphetamine.
- 6.Zinc supplementation in burn patients.
- 7.Hypogeusia and zinc depletion in chronic dialysis patients.
- 8.