亜鉛はニキビに効果ある?論文から整理
亜鉛はニキビの炎症性丘疹を減らす?臨床試験と2020年のメタ解析をもとに、期待できる範囲、研究条件、治療の代わりにできない理由を整理します。
- #亜鉛 ニキビ 効果
- #亜鉛 ニキビ
- #亜鉛 炎症性丘疹
3s3秒で分かる結論
亜鉛は、ニキビの炎症性のブツブツを減らす結果が報告されています。ただし、根拠の中心は古い小規模研究で、亜鉛サプリだけでニキビ治療の代わりになるとまでは言えません。
理由:尋常性ざ瘡患者を対象にした経口亜鉛の比較試験と、炎症性丘疹数(赤く腫れたニキビの数)の減少を報告した2020年メタ解析があるため。
30s30秒で分かる要点
- 1亜鉛はニキビに効く?:赤く腫れたニキビの数が減った研究があります
- 2どんな条件で調べた?:尋常性ざ瘡の患者を対象に、12週間の経口亜鉛を検討
- 3量は?:硫酸亜鉛0.4g/日、または亜鉛135mg/日を使った研究があります
- 4治療の代わりになる?:そこまでは確認されていません
01なぜ亜鉛とニキビが結び付けられるのか
亜鉛は皮膚領域で使われてきた成分で、尋常性ざ瘡の患者に経口亜鉛を使った臨床試験があります。ただし、今回の採用論文から、亜鉛がどの仕組みでニキビに影響するかまでは明確に分かりません。
重要なのは、亜鉛がニキビに関係する可能性と、亜鉛サプリを飲めば誰でもニキビが改善することは別だという点です。
02論文ではどう見られているか
プラセボ比較では12週間後に改善
1977年の二重盲検試験では、尋常性ざ瘡の患者91人が硫酸亜鉛0.4g/日またはプラセボを12週間摂取しました。亜鉛群はプラセボ群より良い結果を示しました。 この結果は亜鉛単独の可能性を示す直接的な根拠です。ただし、対象はニキビ患者であり、研究は古いため、現在の治療環境へそのまま当てはめることはできません。
別の比較試験でも改善が報告された
中等度から重度の尋常性ざ瘡患者37人を対象に、経口亜鉛とテトラサイクリンを比較した二重盲検試験では、12週間後に両群でニキビスコアが平均約70%低下しました。両者の効果に明確な差は示されませんでした。 ただし、プラセボと比べた試験ではないため、亜鉛による改善の大きさをこの研究だけで判断することはできません。
2020年のメタ解析でも赤く腫れたニキビの数の減少を報告
2020年のシステマティックレビュー・メタ解析では、亜鉛を使ったニキビ患者で、未使用の比較群より**炎症性丘疹数(赤く腫れたニキビの数)の減少**が報告されました。 一方で、論文自体も亜鉛の有効性を決定づける根拠は十分ではないと整理しています。亜鉛をニキビ対策の主役と考えるより、限定的な補助候補と見るのが妥当です。
03注意が必要な人
今回の研究で使われた量は、一般的なサプリの目安として示されたものではありません。硫酸亜鉛0.4g/日や亜鉛135mg/日は、あくまで研究で使われた条件です。
妊娠・授乳中の人、持病がある人、薬を使用している人について、今回の採用論文だけでは使用可否を判断できません。ニキビが続く、悪化する、痛みの強い症状がある場合も、亜鉛サプリだけで対応しようとせず、医療者に相談することが大切です。
06よくある質問
亜鉛はどのくらい飲めばニキビに良いですか?
今回の研究では複数の条件が使われており、最適量は判断できません。研究で使われた量をそのまま摂取量の目安にはしないでください。
亜鉛だけでニキビ対策はできますか?
亜鉛で改善結果は報告されていますが、今回の根拠だけでは治療の代わりになるとは言えません。
参考にした論文4件
- 1
Serum zinc levels and efficacy of zinc treatment in acne vulgaris: A systematic review and meta-analysis.
Yee BE, Richards P, Sui JY, Fleming Marsch A / Dermatologic Therapy / 2020
DOI: 10.1111/dth.14252 - 2
Comparison of oral treatment with zinc sulphate and placebo in acne vulgaris.
Hillstrom L, Pettersson L, Hellbe L, Kjellin A, Leczinsky CG, Nordwall C / The British journal of dermatology / 1977
DOI: 10.1111/j.1365-2133.1977.tb14277.x
成分図鑑で詳しく確認
亜鉛の研究・安全性・関連成分を図鑑で見る
亜鉛図鑑で、研究されている領域、安全性、利用前に確認したい点を見られます。