ブログ / タウリン / 効果
タウリンの効果とは?研究で分かっていること
タウリンは体内に存在するアミノ酸様物質です。血糖、血圧、運動容量・疲労までの時間、筋力では直接研究で支持が報告されています。運動パフォーマンスと疲労回復、運動誘発性疲労、心不全・心機能は改善を示す試験と差がみられない試験が混在しています。眼精疲労、肝保護、神経保護、抗疲労訴求、体組成、認知機能については、一般成人を直接評価した研究を今回確認できませんでした。
掲載内容は医療上の助言ではなく、病気の診断・治療・予防を目的とするものではありません。
効果ごとの評価
評価の種類ごとに分類しています。「評価できない」は効果がないことを意味しません。
4候補で支持、3候補で混在、6候補は一般成人の直接根拠が未確認です。
採用した研究で、改善方向の結果が報告された項目です。
血圧
収縮期・拡張期血圧など、血圧を評価する指標の変化です。
研究で確認されたこと
収縮期・拡張期血圧の低下が報告されました。
条件・注意点+−
一般成人を対象としたRCTのメタ解析では、タウリン補給により収縮期血圧が約4.4 mmHg、拡張期血圧が約2.5 mmHg低下したと示されています。
参考: PMID 17436778 / PMID 30006901 / PMID 38755142 / PMID 41275513
摂取量ごとの効果
どの量でどの結果が確認されたかを示します。いずれも研究条件内で評価された量であり、推奨量ではありません。
1.5〜3 g/日(8週間以上)
50 mg/kg(単回、運動2時間前)
高温下サイクリングで疲労困憊時間が10%延長し、RPEの低下が確認された
健康な男性11名を対象に、換気閾出力での固定強度サイクリングを評価しました。
参考: PMID 30776254
確認された摂取期間
その期間で評価された結果であり、別の期間へそのまま一般化はできません。
効果が期待できる対象
候補ごとに研究対象と条件が異なるため、結果を他の対象へそのまま当てはめることはできません。
現時点で言えること・言えないこと
✓言えること
血糖、血圧、運動容量・疲労までの時間、筋力では、直接研究で支持が報告されています。
?まだ言えないこと
眼精疲労、肝保護、神経保護、抗疲労・活力増強、体組成、認知機能については、一般成人を直接評価した研究を今回確認できませんでした。
成分ページで詳しく確認
タウリンの研究・安全性・関連成分を図鑑で見る
タウリン図鑑で、研究されている領域と利用前に知っておきたいことを確認できます。
よくある質問
タウリンは血糖や血圧を下げますか?+−
一般成人を対象としたRCTのメタ解析では、タウリン補給により空腹時血糖の低下、収縮期・拡張期血圧の低下が報告されています。
タウリンは運動パフォーマンスを上げますか?+−
単回摂取のメタ解析では小〜中程度のパフォーマンス改善が示されています。高温下サイクリングでは疲労困憊時間が10%延長しました。一方、高強度ランニングの6 g単回試験やトライアスロン選手の8週間試験ではパフォーマンス指標に差はみられませんでした。
タウリンは心不全に効きますか?+−
心不全患者を対象としたRCTでは左室機能やNYHA分類の改善、運動耐容能の増加が報告されています。一方、系統的レビューのメタ解析では駆出率との関連は有意ではありませんでした。
タウリンは体脂肪を減らしますか?+−
一般成人を対象に、体組成を直接の主要目的として検証した研究は今回確認できませんでした。過体重・肥満成人のメタ解析ではBMIの改善が報告されていますが、一般成人への直接根拠としては扱っていません。
参考にした論文17件
+−
Differential cognitive effects of energy drink ingredients: caffeine, taurine, and glucose.
Pharmacology, biochemistry, and behavior / 2012
The Dose Response of Taurine on Aerobic and Strength Exercises: A Systematic Review.
Frontiers in physiology / 2021
The effect and safety of short-term creatine supplementation on performance of push-ups.
Military medicine / 2007