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ナイアシンの副作用・安全性|潮红・胃腸症状と摂取量
副作用をひとことで
潮红・全身痒み・悪寒
市販即効性ナイアシン0.5 gを単回空腹投与したRCTでは、ナイアシン群100%が潮红し、悪寒51.5%、全身痒み75%、胃腸症状30%、皮膚のピリピリ感30%が報告されました(14614780)。健常者でニコチン酸単剤を用いた統合研究では、1 g/日未満と1 g/日以上で主要有害事象の発生パターンが分かれると整理されています(28541582)。徐放性ナイアシンの退役軍人コホートでは約半数が副作用で中止しました(7741833)。
判断の根拠+−
潮红・痒み・胃腸症状が一般成人の直接試験で報告。高用量は肝障害シグナルと糖尿病の血糖悪化が文献・公的資料で示唆。小児・妊娠・肝疾患・糖尿病は市販常用と区別が必要です。
副作用は報告されているか
潮红
33名中33名(100%)が潮红。プラセボ群は3%(1/35)。顔・腕・胸の皮膚が赤くなり、血管拡張によるものと説明されている。
確認条件:健康成人(平均27歳、OTC即効性ナイアシン) / 単回投与後平均18.2分に発現、平均75.4分持続
参考: PMID:14614780
全身痒み
75%が全身痒み(generalized pruritus)を報告。プラセボ群では報告なし。
確認条件:健康成人(OTC即効性ナイアシン0.5 g) / 単回投与後
参考: PMID:14614780
胃腸症状
30%が胃腸症状(gastrointestinal upset)を報告。プラセボ群3%(p=0.005)。
確認条件:健康成人(OTC即効性ナイアシン0.5 g) / 単回投与後
参考: PMID:14614780
皮膚ピリピリ
30%が皮膚のピリピリ感(cutaneous tingling)を報告。プラセボ群0%。
確認条件:健康成人(OTC即効性ナイアシン0.5 g) / 単回投与後
参考: PMID:14614780
摂取量ごとの安全性
公的資料で確認された量
30〜50 mg
30mg超で潮红典型+−
期間
単回〜反復投与
摂り方
口から摂取
(詳細:ニコチン酸サプリ)
研究での詳しい報告
サプリメント使用者(NIH ODS整理)。ニコチン酸サプリ
一般成人の研究用量
1,000 mg/日未満(健常者・単剤)
1g未満と以上で差+−
摂取期間による違い
52週試験
ナイアシン/ロバスタチン併用のオープンラベル試験では、4段階の用量漸増後52週まで継続し、潮红が10%の中止理由となったと報告されています(11897208)。脂質異常症・併用治療の文脈であり、単剤市販サプリの長期安全性へ外挿できません。
統合レビュー
Cochraneレビューに含まれる試験の追跡期間中央値は11.5カ月、ナイアシン用量中央値は2 g/日でした(28616955)。心血管イベント予防を目的とした高脂血症・既往患者の統合であり、健康成人の常用期間の安全性を示すものではありません。
退役軍人コホート
徐放性ナイアシンの退役軍人コホートでは平均13カ月(範囲1〜36カ月)の治療が記録されましたが、約半数が副作用で中止しました(7741833)。数か月〜数年の市販常用が同じ忍容性を持つとは言えません。
注意が必要な人
糖尿病・血糖降下薬使用中の人血糖上昇のおそれ+−
糖尿病・血糖降下薬使用中:ニコチン酸の大量摂取は血糖上昇・インスリン抵抗を悪化させうる。1.5 g/日以上で血糖上昇が起きやすいとされ、血糖降下薬使用者は血糖モニタリングが必要(auto-nih-ods-1b7865ce)
結核治療中の人ペラグラのおそれ+−
結核治療中(イソニアジド・ピラジナミド):ナイアシン合成を妨げ、ペラグラを起こしうる。結核治療中はナイアシン摂取の調整が論じられている(auto-nih-ods-64a75df5)
肝疾患・多飲酒の人肝毒性リスク増+−
肝疾患・アルコール多飲:徐放性ナイアシンコホートでは肝機能障害・アルコール乱用の既往がある場合は避けるべきと結論(7741833)
肥満の小児潮红など強い反応+−
肥満の小児:0.5 gを1時間ごとに投与したパイロットで潮红100%、しびれ60%が報告。市販サプリの用量判断に転用できない(27654882)
分かっていること・まだ分からないこと
分かっていること
OTC即効性0.5 g単回で潮红100%、痒み75%、胃腸症状30%など(14614780)
健常者で1 g/日未満と以上で主要有害事象の整理が異なる(28541582)
NIH ODSは30–50 mg以上で潮红、1–3 g/日で重篤な有害事象の記載(auto-nih-ods-394d4f5a)
徐放性ナイアシン退役軍人コホートで48.5%が副作用で中止(7741833)
低用量徐放性製剤の肝炎・急性肝不全の症例シグナル複数(1988755, 39416578 ほか)
まだ分からないこと
健康な一般成人が市販ナイアシン単剤を常用した場合の症状別一覧と発生頻度(直接根拠)
市販単剤の数か月〜数年常用の安全性(直接根拠)
即効性と徐放性・ニコチンアミド製剤ごとの症状差の直接比較
一般成人向けの公的安全上限・危険量の確立
症例報告から定められる常用時の重篤事象頻度
成分図鑑で詳しく確認
ナイアシンの研究・安全性・関連成分を図鑑で見る
ナイアシン図鑑で、研究されている領域と利用前に知っておきたいことを確認できます。
よくある質問
ナイアシンサプリの副作用は何ですか?
市販即効性ナイアシン0.5 g単回試験では、潮红(100%)、全身痒み(75%)、悪寒(51.5%)、胃腸症状(30%)、皮膚のピリピリ感(30%)が報告されました(14614780)。脂質異常症の長期試験では潮红・胃腸症状・痒みが多いと整理されています(11897208)。
ナイアシンの潮红(フラッシング)は必ず起こりますか?
OTC0.5 g単回試験ではナイアシン群33名全員が潮红し、プラセボ群は3%(1/35)でした(14614780)。NIH ODSはニコチン酸30–50 mg以上で典型的に起こると記載していますが、個人差や製剤・用量で変わります。
1日何gまで安全ですか?
個人向けの安全上限や無症状を保証する量は今回の根拠からは確立していません。健常者の統合研究では1 g/日未満と以上で主要有害事象の整理が分かれるとされていますが、これは推奨量ではありません(28541582)。0.5 g単回でも多数が症状を報告しました(14614780)。
長期間飲み続けても大丈夫ですか?
一般成人の市販単剤長期常用を直接評価した根拠は今回確認できません。脂質異常症試験では52週までの報告がありますが、対象・併用薬が異なります(11897208, 28616955)。
参考にした論文15件+−
- 1.The safety of over-the-counter niacin. A randomized placebo-controlled trial [ISRCTN18054903].
- 2.Definition of a tolerable upper intake level of niacin: a systematic review and meta-analysis of the dose-dependent effects of nicotinamide and nicotinic acid supplementation.
- 3.Niacin for primary and secondary prevention of cardiovascular events.
- 4.The adverse effects of oral niacin/nicotinamide - an overview of reviews.
- 5.Efficacy and safety of controlled-release niacin in dyslipoproteinemic veterans.
- 6.A pilot study of the effects of niacin administration on free fatty acid and growth hormone concentrations in children with obesity.
- 7.Effects of dietary counselling on micronutrient intakes in pregnant women in Finland.