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エピガロカテキンガレート(EGCG)の副作用・安全性|報告症状、摂取量、注意が必要な人
副作用をひとことで
肝機能異常・腹痛・吐き気
系統的レビューでは、濃縮したカテキン豊富な緑茶製剤を大容量のボーラスで経口摂取した場合に、用量依存的な肝有害事象が報告されたと整理されています(29580974)。健康な男性ボランティアの単回投与試験では1600 mgまで安全で非常に忍容性が良好と報告されましたが、これは単回・健康男性の評価であり安全上限ではありません(12760312)。MSA試験では肝毒性により治療中止が2例、進行型MS試験ではアミノトランスフェラーゼ上昇により中止が1例報告されています(31278067・33622766)。
判断の根拠+−
ボーラス大量摂取では肝有害事象の報告が整理され、健康成人の単回・短期試験では高用量まで忍容性が評価されています。MSA・進行型MS・症例報告では肝関連のシグナルがあります。
副作用は報告されているか
肝機能異常
腹痛
吐き気
報告されている症状・変化:濃縮緑茶製剤のボーラス摂取では肝有害事象が整理され、疾患群試験では消化器症状・肝酵素上昇・肝毒性による治療中止が条件付きで記録されています。
副作用の発生頻度:健康な一般成人に共通する発生率は直接示されていません。
重篤な有害事象・症例シグナル:急性肝不全に関する症例報告シグナルが複数存在します。
研究条件・件数・詳しい根拠+−
報告されている症状・変化+−
濃縮緑茶製剤のボーラス摂取では肝有害事象が整理され、疾患群試験では消化器症状・肝酵素上昇・肝毒性による治療中止が条件付きで記録されています。
摂取量ごとの安全性
一般成人の研究用量
800 mg/日
忍容性良好+−
期間
10日間
摂り方
口から摂取
(詳細:94%純度の結晶性EGCG経口)
研究での詳しい報告
健康な男性ボランティア36人。反復投与は安全で非常に忍容性が良好と報告され、消化器症状などの有害事象の系統的増加は主要な所見として報告されていない。
参考: PMID:15580809
338 mg/日
肝毒性を重要な有害事象として、固体ボーラス摂取で338 mg/日の安全摂取量が毒性学・人間データから導出されたと報告されている+−
期間
レビューで導出(固体ボーラス摂取)
摂り方
口から摂取
(詳細:茶製剤の固体ボーラス摂取)
研究での詳しい報告
一般成人(毒性学・人間安全性データの統合)。肝毒性を重要な有害事象として、固体ボーラス摂取で338 mg/日の安全摂取量が毒性学・人間データから導出されたと報告されている。飲料形態では704 mg/日の観察安全量が検討された。個人の推奨量や公的耐容上限量(UL)ではない。
摂取期間による違い
観察期間1
健康な一般成人が市販EGCGサプリメントを何年間も常用した場合の安全性を直接評価する根拠は、今回の収集では示されていません。以下は限定集団・製剤での期間に関する文脈根拠です。
観察期間2
健康な男性ボランティアでは10日間の反復投与(最大800 mg/日)が安全で非常に忍容性が良好と報告された(15580809)。
観察期間3
肥満閉経前女性では300 mg/日12週間で肝機能バイオマーカーへの有害影響は報告されなかった(24299662)。
観察期間4
閉経後女性では843 mg EGCG/日を12か月摂取し、主に軽度の有害事象とALT上昇の報告があった(26051348)。
進行型MSの経口投与
再発寛解型MS患者では最大800 mg/日を18か月、進行型MSでは最大1200 mg/日を36か月評価された(33762428・33622766)。
MSA患者の48週間試験
MSA患者では48週間の漸増投与後に4週間のウォッシュアウトが行われ、肝毒性による治療中止が2例あった(31278067)。
観察期間7
ホルモン受容体陰性乳がん既往女性のPolyphenon E試験では6か月間投与し、800 mgでgrade III肝機能異常のDLTが1例あった(22827973)。
注意が必要な人
妊娠中の重度子癇前症+−
ニフェジピンと併用した無作為化試験で、母体有害事象や新生児合併症の発生率に群間差はなかったが、臨床試験外での使用を推奨するには正式な検証が必要とされた(28726273)。
多系統萎縮症(MSA)+−
48週間の無作為化試験で、EGCG群に肝毒性による治療中止が2例あり、1200 mgを超える用量は使うべきではないと著者が述べた(31278067)。
ダウン症の小児(6〜12歳)+−
6か月間の無作為化試験で、EGCGは安全で忍容性が良好と報告されたが、認知・機能の改善効果は認められなかった(35951014)。10 mg/kg/日・小児という条件に限定された結果であり、一般成人のデータから外挿できない。
分かっていること・まだ分からないこと
分かっていること
濃縮緑茶製剤のボーラス摂取で用量依存的な肝有害事象が整理された(29580974)
健康男性の単回1600 mg・10日間800 mg/日は忍容性良好と報告(12760312・15580809)
固体ボーラスで338 mg/日の安全摂取量がレビューで導出(29580974)
MSA試験で肝毒性による治療中止2例(31278067)
進行型MS試験でアミノトランスフェラーゼ上昇による治療中止1例(33622766)
急性肝不全の症例報告シグナルが複数存在(23964154・30057447・38071155)
妊娠中の重度子癇前症、MSA、ダウン症の小児では別条件の安全性データがある(28726273・35951014)
まだ分からないこと
健康な一般成人が市販EGCGサプリメントを常用した場合の副作用発生頻度
一般成人における数年単位の長期経口常用の安全性
公的機関が設定した耐容上限量(UL)
症例報告シグナルの頻度・因果関係
成分図鑑で詳しく確認
EGCGの研究・安全性・関連成分を図鑑で見る
エピガロカテキンガレート図鑑で、研究されている領域と利用前に知っておきたいことを確認できます。
よくある質問
EGCGで肝臓への影響はありますか?
系統的レビューでは、濃縮カテキン豊富な緑茶製剤を大容量のボーラスで経口摂取した場合に、用量依存的な肝有害事象が報告されたと整理されています(29580974)。MSA試験では肝毒性により治療中止が2例、進行型MS試験ではアミノトランスフェラーゼ上昇により中止が1例報告されました(31278067・33622766)。緑茶エキスによる急性肝不全の症例報告シグナルも存在しますが、頻度や因果は推定できません(23964154・30057447・38071155)。
1日にどのくらいまで安全ですか?
健康な男性では単回1600 mgまで、10日間の反復投与では800 mg/日まで忍容性が評価されていますが、これは安全上限や推奨量ではありません(12760312・15580809)。系統的レビューでは固体ボーラス摂取で338 mg/日の安全摂取量が導出されましたが、個人の推奨量や公的ULではありません(29580974)。
副作用はどのくらいの頻度で起こりますか?
健康な一般成人に共通する発生率は直接示されていません。CLL患者の試験ではトランスアミナーゼ上昇33%などが報告されましたが、無症状CLL患者への毎日経口Polyphenon E投与という限定条件です(19470922)。閉経後女性の1年試験ではALT上昇がGTE群6.7%・プラセボ0.7%と報告されました(26051348)。
長期間飲み続けても大丈夫ですか?
健康な一般成人が市販サプリメントを数年常用した場合の安全性を直接示す試験根拠は、今回の収集では示されていません。閉経後女性で12か月の843 mg EGCG/日、進行型MSで36か月の最大1200 mg/日など、疾患群・製剤が限定された文脈根拠のみが存在します(26051348・33622766)。
参考にした論文20件+−
- 1.A single ascending dose study of epigallocatechin gallate in healthy volunteers.
- 2.Plasma-kinetic characteristics of purified and isolated green tea catechin epigallocatechin gallate (EGCG) after 10 days repeated dosing in healthy volunteers.
- 3.Phase I trial of daily oral Polyphenon E in patients with asymptomatic Rai stage 0 to II chronic lymphocytic leukemia.
- 4.Phase IB randomized, double-blinded, placebo-controlled, dose escalation study of polyphenon E in women with hormone receptor-negative breast cancer.
- 5.Effects of dietary supplementation with epigallocatechin-3-gallate on weight loss, energy homeostasis, cardiometabolic risk factors and liver function in obese women: randomised, double-blind, placebo-controlled clinical trial.
- 6.The safety of green tea extract supplementation in postmenopausal women at risk for breast cancer: results of the Minnesota Green Tea Trial.
- 7.