EAAの筋トレ効果は?疲労と筋タンパク質合成の研究から整理
EAAは、レジスタンス運動後の筋疲労や筋タンパク質合成に関係する反応へ影響する可能性があります。ただし、長期的な筋肥大や筋力向上は判断できません。
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3s3秒で分かる結論
EAAは、レジスタンス運動後の筋疲労や筋タンパク質合成に関係する反応へ影響する可能性があります。ただし、長期的な筋肥大や筋力向上は判断できません。
理由:健康な若年男性8〜20名を対象にした急性研究2件で、運動後の疲労指標や筋タンパク質合成関連シグナルを評価した結果です。
30s30秒で分かる要点
- 1EAA単回摂取で運動後の筋力低下が抑えられた研究があります。
- 2EAA摂取後に筋タンパク質合成関連シグナルが高まった研究があります。
- 3これらは急性反応で、筋肉量の増加を直接示していません。
- 4対象者は健康な若年男性8〜20名です。
- 5EAAとプロテインを直接比較した採用研究はありません。
01なぜEAAが筋トレと関係すると言われるのか
EAAは、体内で十分につくれない必須アミノ酸の集合です。筋肉の材料となるアミノ酸を摂取すると、レジスタンス運動後の筋タンパク質合成に関係する反応が起こる可能性があります。
ただし、筋タンパク質合成に関係するシグナルが一時的に高まることと、長期的に筋肉量が増えることは同じではありません。
02論文ではどう見られているか
健康な成人男性20名を対象にした研究では、EAAを体重1kgあたり0.15g、レジスタンス運動の2時間前に単回摂取しました。プラセボ群では運動後に最大随意収縮が低下しましたが、EAA群では明確な低下が確認されませんでした。60%最大随意収縮での課題継続時間もEAA群で長い結果でした。
トレーニング経験のある健康なボランティア8名を対象にした研究では、運動後90分のS6K1活性が、プラセボ、ロイシン、BCAA、EAAの順に高くなりました。EAAでは安静時の約9倍に上昇しましたが、EAAとBCAAの差は180分後には消失しました。
この研究が測定したのは筋タンパク質合成に関係する細胞内シグナルです。実際の筋タンパク質合成量や筋肉量の長期的な増加を直接測定した結果ではありません。
03注意が必要な人
腎臓の病気がある人や、医師からたんぱく質・アミノ酸の摂取制限を受けている人は、自己判断でEAAを追加しないでください。
食事量や総たんぱく質が不足している場合、EAAだけを追加してもトレーニング環境全体が整うとは限りません。
持病や服薬がある人は、使用を検討する前に医師や薬剤師に確認してください。
04現時点の見方
EAAは、レジスタンス運動後の筋疲労や、筋タンパク質合成に関係する細胞内シグナルに影響する可能性があります。
ただし、採用論文は2件とも急性研究で、対象者数も8〜20名と少数です。実際の筋タンパク質合成量、筋肉量、長期的な筋力への効果は十分に判断できません。
EAAがプロテインより優れている、またはプロテインの代わりになるとも言えません。まずは食事からの総たんぱく質、トレーニング、睡眠を優先するのが現実的です。
06よくある質問
EAAを飲むと筋肉が増えますか?
採用研究では筋疲労指標や筋タンパク質合成関連シグナルの変化が確認されていますが、長期的に筋肉量が増えるかは判断できません。
EAAはプロテインより優れていますか?
採用論文にはEAAとプロテインを直接比較した研究がないため、優劣は判断できません。
EAAはいつ飲むとよいですか?
採用研究では運動の2時間前に単回摂取した条件が使われていますが、最適なタイミングや推奨量が確立したとは言えません。
参考にした論文2件
- 1
Essential Amino Acids (EAA) Mixture Supplementation: Effects of an Acute Administration Protocol on Myoelectric Manifestations of Fatigue in the Biceps Brachii After Resistance Exercise.
Frontiers in Physiology / 2018
DOI: 10.3389/fphys.2018.01140 - 2
Activation of mTORC1 by leucine is potentiated by branched-chain amino acids and even more so by essential amino acids following resistance exercise.
American Journal of Physiology - Cell Physiology / 2016
DOI: 10.1152/ajpcell.00374.2015
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