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EAAの効果とは?研究で分かっていること
EAAでは、ISSNのポジションスタンドが遊離EAA摂取後の筋タンパク質合成(ロイシンを含むEAAがmTOR経路を介して合成を刺激する短期的な反応として整理)を支持していますが、筋肥大や筋力といった臨床アウトカムを直接示す根拠ではありません。55歳以上の健康な成人を対象にした7種EAA配合の試験では、認知課題の一部が改善しました。筋肥大、筋力、運動能力、血糖、睡眠などについて、一般成人または競技者に当てはめられるEAAの直接根拠は、今回の入力では確認できませんでした。
掲載内容は医療上の助言ではなく、病気の診断・治療・予防を目的とするものではありません。
効果ごとの評価
評価の種類ごとに分類しています。「評価できない」は効果がないことを意味しません。
15候補のうち2候補で支持、13候補では直接根拠を確認できませんでした。
採用した研究で、改善方向の結果が報告された項目です。
ロイシンによるmTOR経路活性化
細胞内のmTORというシグナル経路が活性化されるかどうか、またはその過程に関する変化です。
研究で確認されたこと
遊離EAAの摂取後には、筋タンパク質合成の増加が報告されています。
条件・注意点+−
ISSNのポジションスタンドは、血中のEAA濃度(ロイシンを含む)の上昇とmTOR経路を介する短期的な反応として整理していますが、mTOR経路自体を直接測定した臨床試験ではありません。安静時では1.5〜3.0 gでも反応がみられ、15〜18 g付近で頭打ちになる可能性が示されていますが、筋肥大や筋力の増加を直接示す結果ではありません。
参考: PMID 37800468
認知機能
注意を向けたり、作業を切り替えたり、情報を使って考えたりする働きを評価する指標です。
摂取量ごとの効果
どの量でどの結果が確認されたかを示します。いずれも研究条件内で評価された量であり、推奨量ではありません。
1.5〜3 g
安静時の遊離EAAでは、筋タンパク質合成の刺激がみられた量として整理されています。
ISSNポジションスタンドが整理する短期的なmTOR経路を介する反応であり、筋肥大や筋力の変化を示す量ではありません。
参考: PMID 37800468
6 g/日
55歳以上の健康な成人では、7種EAA配合を12週間摂取した群で認知課題の一部が改善しました。
6 g/日群の結果であり、3 g/日群では同じ改善は示されていません。特定の7種配合を用いた試験です。
参考: PMID 33324669
確認された摂取期間
その期間で評価された結果であり、別の期間へそのまま一般化はできません。
現時点で言えること・言えないこと
✓言えること
遊離EAAの摂取後には、ISSNのポジションスタンドがmTOR経路を介する筋タンパク質合成の短期的な刺激を支持しています。
特定の7種EAA配合では、55歳以上の健康な成人の認知課題の一部に改善が報告されています。
?まだ言えないこと
mTOR経路を介する筋タンパク質合成の短期反応が、一般成人や競技者の筋肥大・筋力・運動能力へつながるかは、今回の直接根拠からは判断できません。
体組成、血糖、血圧、骨の健康、睡眠、心不全や心機能、免疫については、一般成人を直接評価したEAAの根拠を今回確認できませんでした。
特定の7種EAA配合で得られた認知機能の結果が、ほかのEAA製品や年齢層にも当てはまるかは分かっていません。
成分ページで詳しく確認
EAAの研究・安全性・関連成分を図鑑で見る
EAA図鑑で、研究されている領域と利用前に知っておきたいことを確認できます。
よくある質問
EAAを飲めば筋肉は増えますか?+−
ISSNのポジションスタンドは、遊離EAA摂取後にmTOR経路を介して筋タンパク質合成が刺激される短期的な反応があると整理していますが、今回の直接根拠だけでは筋肥大を確認できません。mTOR経路の短期的な反応と、筋肉量の長期的な変化は分けて考える必要があります。
EAAは認知機能に効果がありますか?+−
55歳以上の健康な成人では、7種EAA配合を6 g/日で12週間摂取した群で、注意・認知の切り替えをみる課題の改善が報告されました。ただし、これは特定配合の試験であり、すべてのEAA製品や年齢層で同じ結果が示されたわけではありません。
研究で使われた量をそのまま選べばよいですか?+−
研究で使われた量は、特定の対象者・配合・評価項目における条件です。今回の根拠では、遊離EAAの筋タンパク質合成への短期反応と、7種EAA配合の認知課題の試験で使われた量は異なるため、1つの推奨量としてまとめることはできません。
参考にした論文2件
+−
Journal of the International Society of Sports Nutrition / 2023