ブログ / 安全性・副作用チェック
クレアチンの副作用・安全性|報告症状、用量、注意が必要な人
副作用をひとことで
体重増加
健康な一般成人男性の試験では、クレアチンモノハイドレート5 g/日を推奨安全量として報告し、体重増加と筋力改善が認められた一方、有害事象の詳細一覧は示されていません(19387397)。女性のみの系統的レビュー・メタ分析では、死亡や重篤な有害事象は報告されず、総有害事象・胃腸症状・体重増加、腎・肝機能指標についてもクレアチン群と比較群で有意差は認められませんでした(32549301)。
判断の根拠+−
一般成人男性では5 g/日が安全量として報告され体重増加が観察され、女性では総有害事象・胃腸症状・体重・腎肝指標に有意差なし。常用時の発生頻度は未確立。重篤シグナルは製品混入症例が中心です。
副作用は報告されているか
体重増加
報告されている症状・変化:一般成人男性では5 g/日で体重増加が観察され、女性のレビューでは総有害事象・胃腸症状・体重・腎肝指標に有意差は認められませんでした。
副作用の発生頻度:健康な一般成人が経口サプリメントとしてクレアチンモノハイドレートを常用する場合の副作用発生頻度は、今回の根拠からは確立していません。
重篤な有害事象・症例シグナル:クレアチン単独の常用・過量に由来する強い重篤シグナルは乏しく、症例シグナルは製品混入が中心です。
研究条件・件数・詳しい根拠+−
報告されている症状・変化+−
一般成人男性では5 g/日で体重増加が観察され、女性のレビューでは総有害事象・胃腸症状・体重・腎肝指標に有意差は認められませんでした。
副作用の発生頻度+−
健康な一般成人が経口サプリメントとしてクレアチンモノハイドレートを常用する場合の副作用発生頻度は、今回の根拠からは確立していません。
重篤な有害事象・症例シグナル+−
クレアチン単独の常用・過量に由来する強い重篤シグナルは乏しく、症例シグナルは製品混入が中心です。
参考: PMID:36030768
摂取量ごとの安全性
一般成人の研究用量
5 g/日
推奨安全量として報告され、体重増加と筋力改善が認められた+−
期間
30日間
摂り方
口から摂取
(詳細:クレアチンモノハイドレート)
限定集団の研究用量
最大30 g/日
短期から長期の補充(最大30 g/日・5年)が安全で忍容性が高いとされる文脈根拠+−
期間
最大5年間
摂り方
口から摂取
(詳細:クレアチン補充(形態は試験ごとに異なる))
摂取期間による違い
観察期間1
健康な一般成人が市販サプリとして何年間も常用した場合の安全性を、単一の直接根拠で示すことは今回の入力ではできません。以下は試験期間・集団が異なる文脈根拠です。
観察期間2
ISSNポジション:短期から長期(最大30 g/日・5年)の補充が安全で忍容性が高いとされる文脈根拠(28615996)。
短期3週間の3 g/日試験
高齢女性:クレアチン3 g/日を2年間投与した試験で、安全性パラメータにクレアチンの影響は認められなかった(31257405・骨健康試験の文脈)。
観察期間4
女子サッカー選手:シーズン内の長期クレアチン補充で、生化学的安全マーカーに臨床的に意味ある異常は関連しなかった(41328005・シーズン内コホートの文脈)。
注意が必要な人
小児・思春期・生物学的女性・高齢者・妊娠では、水分貯留、腎・肝機能、脱毛、けいれんなどの安全性論点が未解決として整理されている(39720835)。+−
小児・思春期・生物学的女性・高齢者・妊娠では、水分貯留、腎・肝機能、脱毛、けいれんなどの安全性論点が未解決として整理されている(39720835)。
小児(顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー試験)では重篤な有害事象はなかったが、疾患治療・100 mg/kg/日(最大10 g/日)条件であり市販サプリ常用への外挿はできない(40366059)。+−
小児(顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー試験)では重篤な有害事象はなかったが、疾患治療・100 mg/kg/日(最大10 g/日)条件であり市販サプリ常用への外挿はできない(40366059)。
思春期の活動的若年層では重篤な有害事象はサプリメント摂取に帰属しなかったが、根拠は5件のみでより大規模な前向き研究の必要性が指摘されている(42124755)。+−
思春期の活動的若年層では重篤な有害事象はサプリメント摂取に帰属しなかったが、根拠は5件のみでより大規模な前向き研究の必要性が指摘されている(42124755)。
分かっていること・まだ分からないこと
分かっていること
一般成人男性:5 g/日CMで推奨安全量として体重増加と筋力改善が報告(19387397)。
女性:死亡・重篤AEなし。総AE・胃腸症状・体重増加・腎肝指標に有意差なし(32549301)。
小児RCT:重篤な有害事象はなかった(40366059・疾患試験の文脈)。
思春期SR:重篤AEはサプリメント摂取に帰属しなかった(42124755)。
症例シグナル:クレアチン製品へのビタミンD混入による高カルシウム血症・急性腎障害(36030768・クレアチン毒性ではない)。
まだ分からないこと
健康な一般成人がサプリメントとして常用した場合の副作用発生頻度。
クレアチンモノハイドレート単独の常用・過量に由来する重篤有害事象の症例シグナルとしての頻度・因果。
妊娠中の安全性(論点は整理されているが確立した結論ではない)(39720835)。
全ての人に共通する規制上の耐容上限量または危険量。
成分図鑑で詳しく確認
クレアチンの研究・安全性・関連成分を図鑑で見る
クレアチン図鑑で、研究されている領域と利用前に知っておきたいことを確認できます。
よくある質問
クレアチンでどのような副作用が報告されていますか?
一般成人男性では5 g/日のクレアチンモノハイドレートで体重増加が観察されました。女性のレビューでは、総有害事象・胃腸症状・体重増加・腎・肝機能指標についてクレアチン群と比較群で有意差は認められず、死亡や重篤な有害事象の報告もありませんでした。
1日にどのくらいまで安全ですか?
全員に共通する規制上の耐容上限量は確立していません。一般成人男性の直接根拠は5 g/日です。ISSNポジションでは最大30 g/日・5年まで安全とされる文脈根拠がありますが、これは推奨量や安全上限ではありません。
副作用はどのくらいの頻度で起こりますか?
女性の試験では有害事象のモニタリングが行われましたが、健康な一般成人全体の経口サプリ常用頻度を示す直接根拠はありません。発生頻度の詳細は副作用の発生頻度の節を参照してください。
重篤な副作用の報告はありますか?
クレアチンモノハイドレート単独の常用に由来する強い重篤シグナルは乏しいです。症例シグナルとして報告されているのは、クレアチン製品へのビタミンD大量混入による高カルシウム血症・急性腎障害で、クレアチン自体の毒性報告ではありません。
参考にした論文10件+−
- 1.Effects of creatine monohydrate and polyethylene glycosylated creatine supplementation on muscular strength, endurance, and power output.
- 2.Effects of long-term low-dose dietary creatine supplementation in older women.
- 3.International Society of Sports Nutrition position stand: safety and efficacy of creatine supplementation in exercise, sport, and medicine.
- 4.Creatine Supplementation (3 g/d) and Bone Health in Older Women: A 2-Year, Randomized, Placebo-Controlled Trial.
- 5.Risk of Adverse Outcomes in Females Taking Oral Creatine Monohydrate: A Systematic Review and Meta-Analysis.
- 6.Vitamin D Toxicity from an Unusual and Unexpected Source: A Report of 2 Cases.
- 7.Part II. Common questions and misconceptions about creatine supplementation: what does the scientific evidence really show?