クレアチンは腎臓に悪い?研究から整理
クレアチンを飲むと、健診のクレアチニン値が上がって腎臓が心配になることがあります。健康な成人を対象にした研究では何が分かっているのか、腎疾患がある場合と分けて整理します。
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3s3秒で分かる結論
健康な成人の研究では、クレアチンで腎機能低下を示すeGFRや尿素の悪化は確認されていません。
理由:メタ解析でクレアチニンは少し上がる一方、eGFR・GFRや尿素の悪化は示されないためです。
30s30秒で分かる要点
- 1クレアチニン:クレアチンで少し上がることがある
- 2腎機能の指標:2025・2026年のメタ解析で、eGFR・GFRや尿素の悪化は確認されなかった
- 3分からない範囲:腎疾患がある人や1年以上の長期使用は十分に検討されていない
01なぜ「腎臓に悪い」と心配されるのか
心配の中心にあるのは、血液検査のクレアチニンです。クレアチニンは腎機能をみる指標の一つですが、体内のクレアチン量や筋肉量の影響も受けます。
クレアチンのサプリを使うと、クレアチニンが増える方向に動くことがあります。そのため、検査値だけを見ると腎機能が悪くなったように見える場合があります。
ただし、腎機能をみるときはクレアチニンだけでなく、eGFR、尿素、尿検査、過去からの変化などを合わせて考えます。クレアチニンが少し上がったことと、腎臓が傷んだことは同じ意味ではありません。
02論文ではどう見られているか
無作為化比較試験をまとめたメタ解析
2026年の系統的レビュー・メタ解析は、19件の無作為化比較試験と二重盲検クロスオーバー試験を統合しました。血清クレアチニンは平均0.13 mg/dL上昇しましたが、尿素とeGFRには有意な悪化を認めませんでした。研究者は、より長い期間、特に1年を超える試験が必要だとしています。 [PMID: 42035842]
2025年の系統的レビュー・メタ解析でも、クレアチニンの小幅な上昇はみられた一方、GFRに有意な変化は確認されませんでした。 [PMID: 41199218]
この2つの結果から、健康な成人の研究では、クレアチニンが少し上がっても、それだけで腎機能低下を示す結果ではないと考えるのが妥当です。
既存のレビューで整理されていること
クレアチンと腎臓を扱ったレビューでも、健康な人・アスリートを中心とした研究で、臨床的な腎機能低下を示す一貫した結果は支持されていません。 [PMID: 36986197] [PMID: 21399917]
一方で、これらは健康な人やアスリートの研究が中心です。
07よくある質問
クレアチンでクレアチニンが上がったら、腎臓が悪くなったということですか?
クレアチン摂取そのものがクレアチニン値に影響するため、値が上がっただけでは腎機能低下とは判断できません。eGFRや尿素、尿検査、過去からの変化も含めて確認します。採血時はクレアチンを使っていることを伝えてください。
腎疾患がある場合もクレアチンを飲めますか?
今回の根拠は主に健康な成人の研究です。腎疾患がある人での安全性は十分に分かっていないため、自己判断では始めず、主治医などに確認してください。
健診の前はクレアチンをやめたほうがよいですか?
検査の目的によって扱いが変わります。自己判断で中止するより、クレアチンを使っていることを事前に伝え、必要な対応を確認してください。
参考にした論文1件
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Effects of Creatine Supplementation on Renal Function: A Systematic Review and Meta-Analysis
Journal of Renal Nutrition
DOI: 10.1053/j.jrn.2026.04.010
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