ブログ / シトルリン / 効果
シトルリンの効果とは?研究で分かっていること
シトルリンは一酸化窒素経路と運動パフォーマンスの文脈でよく使われるアミノ酸です。血圧、高強度運動、運動容量、運動誘発性疲労では研究結果が分かれています。NO産生・血流・運動パフォーマンス、体組成は直接研究で支持されませんでした。筋肉痛回復、ED、抗疲労・免疫、筋力、血糖については、一般成人または競技者を直接評価した研究を今回確認できませんでした。
掲載内容は医療上の助言ではなく、病気の診断・治療・予防を目的とするものではありません。
効果ごとの評価
評価の種類ごとに分類しています。「評価できない」は効果がないことを意味しません。
11候補のうち、血圧と競技者の運動関連4候補は混在、NO・運動パフォーマンスと体組成は非支持、残り5候補は直接根拠が未確認です。
改善を示す研究と、明確な変化を示さない研究があり、結論は一致していません。
血圧
収縮期・拡張期血圧など、血圧を評価する指標の変化です。
研究で確認されたこと
収縮期血圧の低下が報告されたメタ解析がある一方、上腕・大動脈血圧に有意な変化はみられないメタ解析もありました。
条件・注意点+−
6 g/日以上の用量では拡張期血圧低下の傾向も示されました。
参考: PMID 30284051 / PMID 30788274
高強度運動のパフォーマンス
摂取量ごとの効果
どの量でどの結果が確認されたかを示します。いずれも研究条件内で評価された量であり、推奨量ではありません。
6 g/日
トレーニング済みサイクリストで40 kmタイムトライアルが5.2%短縮する傾向がありましたが有意水準には達しませんでした
7日間の経口補充で、最終6 gを試験2時間前に摂取した試験条件です。
参考: PMID 31860534
6 g/日
バスケットボール選手で身体パフォーマンステストの改善が補充群でより大きかった
28日間のスプリント間隔トレーニング期間中に経口6 g/日を摂取した試験です。重炭酸ナトリウムとの比較を含みます。
参考: PMID 40469872
確認された摂取期間
その期間で評価された結果であり、別の期間へそのまま一般化はできません。
効果が期待できる対象
候補ごとに研究対象と条件が異なるため、結果を他の対象へそのまま当てはめることはできません。
現時点で言えること・言えないこと
?まだ言えないこと
血圧では、メタ解析の結果が一致せず、収縮期低下を示す試験と変化なしの試験が混在しています。
競技者の高強度運動、運動容量・疲労までの時間、運動誘発性疲労では、タイムトライアル短縮の傾向や身体テスト改善を示す試験と、VO2maxやスプリント疲労で差がみられない試験が混在しています。
NO産生・血流・運動パフォーマンス、体組成は、直接研究で支持されませんでした。
筋肉痛軽減・回復促進、ED治療・性的機能改善、抗疲労・免疫力向上、筋力、血糖については、一般成人または競技者を直接評価した研究を今回確認できませんでした。
成分ページで詳しく確認
シトルリンの研究・安全性・関連成分を図鑑で見る
シトルリン図鑑で、研究されている領域と利用前に知っておきたいことを確認できます。
よくある質問
シトルリンは血圧を下げますか?+−
メタ解析では結果が分かれています。1件では上腕・大動脈血圧に有意な変化はみられず、もう1件では収縮期血圧が約4.1 mmHg低下したと報告されました。6 g/日以上の用量では拡張期血圧低下の傾向も示されました。
シトルリンは運動パフォーマンスを上げますか?+−
健康な成人22名の単回6 g試験では、反復回数、疲労までの時間、VO2maxに群間差はみられませんでした。トレーニング済みサイクリストの7日間6 g/日試験では40 kmタイムトライアルが5.2%短縮する傾向がありましたが有意水準には達しませんでした。バスケットボール選手の28日間試験では身体パフォーマンステストの改善が報告されました。
シトルリンは一酸化窒素や血流を改善しますか?+−
健康な成人20名の試験では、経口L-シトルリンはプラズマL-アルギニン濃度や尿中硝酸塩・cGMPを増やした一方、フロー介導性血管拡張をベースラインより改善しませんでした。持久系運動パフォーマンスのメタ解析でも改善は確認されませんでした。
シトルリンは筋肉痛の回復に効きますか?+−
一般成人を対象に、筋肉痛軽減や回復促進を直接評価した研究は今回確認できませんでした。補足根拠では、回復中の乳酸除去や水泳タイムに差はみられない試験が報告されています。
参考にした論文9件
+−
British journal of clinical pharmacology / 2007
Journal of the International Society of Sports Nutrition / 2021