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コリンの効果とは?研究で分かっていること
コリンは細胞膜や神経伝達物質の合成に関わる必須栄養素です。11件の効果候補のうち、心血管疾患リスク、認知機能、血糖、覚醒・注意力では直接研究で支持されない結果が報告されています。肝脂肪蓄積、認知機能・記憶、妊娠中の胎児・乳児発達、筋肉パフォーマンス、体組成、神経管閉鎖障害の予防、筋力については、該当効果を直接評価した研究を今回確認できませんでした。
掲載内容は医療上の助言ではなく、病気の診断・治療・予防を目的とするものではありません。
効果ごとの評価
評価の種類ごとに分類しています。「評価できない」は効果がないことを意味しません。
支持0件、非支持4件、直接根拠未確認7件です。
直接評価した研究で、主張を支持する明確な結果は確認されていません。あらゆる条件で効果がないことを断定するものではありません。
コリンと心血管疾患リスク(ホモシステインとの関連)
心血管疾患の発症、総ホモシステイン濃度など、心血管疾患リスクを評価する指標の変化です。
研究で確認されたこと
心血管疾患の発症に関する差は確認されませんでした。
条件・注意点+−
メタ解析ではコリン摂取と心血管疾患発症の相対リスク1.00(95%CI 0.98〜1.02)で関連はみられず、RCTでは空腹時総ホモシステインは18%低下したものの、心血管疾患発症自体は主要評価ではありませんでした。
参考: PMID 16002808 / PMID 28686188
摂取量ごとの効果
どの量でどの結果が確認されたかを示します。いずれも研究条件内で評価された量であり、推奨量ではありません。
2.6 g/日(ホスファチジルコリン、2週間)
空腹時総ホモシステインは18%低下したが、心血管疾患発症との関連は確認されなかった
軽度高ホモシステインの健康男性を対象に、ホスファチジルコリンとして約2.6 g/日を2週間経口補給した条件です。
参考: PMID 16002808 / PMID 28686188
50 mg/kg体重(単回摂取、負荷運搬運動後)
反応時間・論理的推論・警戒心・空間記憶・作業記憶に差はみられなかった
健康な男性を対象に、負荷運搬トレッドミル運動後の認知・身体パフォーマンスを評価した条件です。
確認された摂取期間
その期間で評価された結果であり、別の期間へそのまま一般化はできません。
効果が期待できる対象
候補ごとに研究対象と条件が異なるため、結果を他の対象へそのまま当てはめることはできません。
現時点で言えること・言えないこと
?まだ言えないこと
心血管疾患リスク、認知機能、血糖、覚醒・注意力では、直接評価した研究で支持されない結果が報告されています。
肝脂肪蓄積、認知機能・記憶、妊娠・授乳期の胎児・乳児発達、筋肉パフォーマンス・疲労回復、体組成、神経管閉鎖障害の予防、筋力については、該当効果を直接の主要目的として検証した研究を今回確認できませんでした。
成分ページで詳しく確認
コリンの研究・安全性・関連成分を図鑑で見る
コリン図鑑で、研究されている領域と利用前に知っておきたいことを確認できます。
よくある質問
コリンは認知機能や記憶を改善しますか?+−
健常成人を対象とした直接RCTでは、疲労困憊運動後の反応時間、空間記憶、作業記憶にコリン摂取の影響はみられませんでした。認知機能・記憶を直接評価した一般成人向けの研究は今回確認できず、胎児性アルコールスペクトラム障害児や妊娠中の母親を対象とした補足根拠は別対象者です。
コリンは心血管疾患のリスクを下げますか?+−
心血管疾患リスクでは、メタ解析でコリン摂取と心血管疾患発症の関連はみられませんでした(相対リスク1.00、95%CI 0.98〜1.02)。RCTではホスファチジルコリン2.6 g/日で空腹時総ホモシステインは18%低下しましたが、心血管疾患発症自体は主要評価ではありませんでした。
コリンは血糖やインスリン感受性に影響しますか?+−
血糖では、コリンビタルトレート1 g/日を4週間補給しても、空腹時血糖、インスリン感受性(Matsuda指数)、2時間血糖に統計的に有意な差はみられませんでした。
コリンは運動パフォーマンスや疲労回復に効果がありますか?+−
一般成人の筋肉パフォーマンス・疲労回復を直接評価した研究は今回確認できませんでした。補足根拠では、兵士やサイクリストへのコリン補充で疲労時間やパフォーマンス指標に差はみられませんでした。競技者の筋力を直接評価した研究も確認できませんでした。
参考にした論文4件
+−
The American journal of clinical nutrition / 2005
Choline ingestion does not modify physical or cognitive performance.
Military medicine / 2002