ブログ / 安全性・副作用チェック
カフェインの副作用・安全性|報告症状、摂取量、注意が必要な人
副作用をひとことで
血圧上昇・神経過敏・頭痛
一般成人を対象としたメタ分析では、高用量ほど有害事象が増える可能性があり、明確な追加効果は示されないと整理されています(42356375)。3 mg/kgの単回摂取では収縮期・拡張期血圧の上昇、運動後の神経質感・活気感の増加が報告され、高血圧やカフェイン感受性の高い人では副作用に留意する必要があるとされています(33025051)。妊娠中のカフェイン摂取は妊娠喪失・低出生体重・小児低体重との関連がメタ分析で示され、自己判断での増量は慎重に検討する必要があります(26026343・34224282)。
判断の根拠+−
運動・一般成人試験では神経過敏・血圧変化・胃腸症状などが条件付きで報告。一般成人の一律な発生頻度は未確立。過量摂取の症例シグナルあり。妊娠中は出生転帰との関連が整理されています。
副作用は報告されているか
血圧上昇
神経過敏
頭痛
めまい
胃腸不快感
頻脈・動悸
睡眠への影響
不安感
報告されている症状・変化:一般成人の直接試験では血圧・神経質感・活気感が報告され、運動者試験では活発さ・神経過敏・胃腸不快感・頻脈の報告があります。
副作用の発生頻度:一般成人がカフェインサプリメントを常用する際の一律な発生頻度は、今回の根拠からは直接示されていません。
重篤な有害事象・症例シグナル:カフェインの大量・過量摂取に関連する死亡、致死的不整脈、多臓器障害の症例報告シグナルがあります。
研究条件・件数・詳しい根拠+−
摂取量ごとの安全性
一般成人の研究用量
低用量 ≤3 mg/kg、中用量 4–6 mg/kg
低・中用量ともにプラセボ比でタイムトライル完了時間を有意に短縮した+−
期間
運動前の単回急性摂取(タイムトライル)
摂り方
口から摂取
(詳細:経口無水カフェイン)
研究での詳しい報告
健康な成人18–59歳(有酸素タイムトライル48試験のメタ分析)。低・中用量ともにプラセボ比でタイムトライル完了時間を有意に短縮した。高用量ほど有害事象の増加が報告され、明確な追加効果は示されないと整理された。
参考: PMID:42356375
3 mg/kg
脂肪酸化量増加とともに運動前の血圧上昇、運動後の神経質感・活気感の増加が報告された+−
期間
Fatmaxでの1時間サイクリング(単回)
摂り方
口から摂取
(詳細:経口(カプセルまたはセルロースプラセボ比較))
研究での詳しい報告
摂取期間による違い
一般成人長期常用
摂取期間と安全性を一般成人のサプリメント利用として直接評価した根拠は、今回の執筆入力では収集されていません(no_direct_evidence)。早産児の医療用カフェイン治療や運動前の単回摂取試験の結果から、健康な一般成人の数年間の常用安全性を判断することはできません。
注意が必要な人
妊娠中+−
カフェイン・コーヒー摂取は妊娠喪失リスク上昇と関連(OR 1.32、150 mg/日増で19%上昇)(26026343)
妊娠中+−
カフェイン100 mg/日(約コーヒー1杯)増ごとに妊娠喪失リスク7%上昇の用量反応(26329421)
妊娠中+−
母体カフェイン摂取は低出生体重リスク上昇と関連(RR 1.70、100 mg/日増で12%上昇)(34224282)
妊娠中+−
カフェイン摂取は小児低体重(SGA)リスク上昇と関連(100 mg/日増で13%上昇)。早産リスクとの関連は確立されていない(36825339)
妊娠中+−
妊娠高血圧・子癇前症リスクとの有意な関連はメタ分析で認められなかった(36156331)
分かっていること・まだ分からないこと
分かっていること
有酸素タイムトライルメタ分析で高用量ほど有害事象増加の可能性(42356375)
3 mg/kgで血圧上昇・神経質感・活気感(33025051)
6 mg/kgで活発さ・神経過敏の増加(39231871)
妊娠中カフェインと妊娠喪失・低出生体重・SGAの関連(26026343・26329421・34224282・36825339)
大量・過量摂取の致死例・多臓器障害の症例報告シグナル(14687776・20096021ほか)
青少年アスリート試験結果の外挿限界(42588143)
まだ分からないこと
健康な一般成人が市販カフェインサプリを何年間も常用した場合の副作用一覧と発生頻度
カフェインガム・カプセル・飲料など製剤形態ごとの一般成人での副作用率の直接比較
通常摂取量での重篤有害事象の発生頻度
成分図鑑で詳しく確認
カフェインの研究・安全性・関連成分を図鑑で見る
カフェイン図鑑で、研究されている領域と利用前に知っておきたいことを確認できます。
よくある質問
カフェインで動悸や不安感は出ますか?
6 mg/kgの単回摂取で活発さ・神経過敏の増加が報告されています(39231871)。3 mg/kgでは運動前の血圧上昇と運動後の神経質感・活気感の増加が報告され、高血圧やカフェイン感受性の高い人では副作用に留意すべきとされています(33025051)。これらは試験条件内の報告であり、一般成人の常用時の発生頻度としては確立されていません。
1日どの量まで安全ですか?
今回の根拠パックに公的機関の耐容上限量(UL)は含まれていません。系統的レビューではHealth Canada比較として成人400 mg/日・妊婦300 mg/日が参照され、成人400 mg/日までの摂取は明らかな有害影響と関連しないエビデンスが支持すると整理されていますが(28438661)、これは比較基準であり推奨量や安全上限への換算ではありません。有酸素運動のメタ分析では高用量ほど有害事象が増える可能性が整理されています(42356375)。
長期間摂り続けても大丈夫ですか?
一般成人がカフェインサプリメントを長期に常用した場合の安全性を直接示す試験根拠は、今回の執筆入力では収集されていません(no_direct_evidence)。単回・短期の運動試験や医療用カフェイン治療の結果から長期常用の安全性を判断することはできません。
妊娠中にカフェインは避けるべきですか?
メタ分析では妊娠中のカフェイン摂取が妊娠喪失(OR 1.32、100 mg/日増で7%上昇)および低出生体重(RR 1.70)と関連すると整理されています(26026343・26329421・34224282)。小児低体重(SGA)リスクも上昇が報告されています(36825339)。妊娠高血圧・子癇前症との有意な関連は認められませんでした(36156331)。妊娠中は自己判断での増量を避け、医療者と摂取量を検討する必要があります。
参考にした論文26件+−
- 1.Possible ergotamine-caffeine-associated delirium.
- 2.Caffeine fatalities--four case reports.
- 3.Interaction profile of armodafinil with medications metabolized by cytochrome P450 enzymes 1A2, 3A4 and 2C19 in healthy subjects.
- 4.A case of fatal caffeine poisoning.
- 5.Caffeine-related atrial fibrillation.
- 6.A case of caffeine-induced coronary artery vasospasm of a 17-year-old male.
- 7.Fatal caffeine overdose: a case report and review of literature.
- 8.A meta-analysis of risk of pregnancy loss and caffeine and coffee consumption during pregnancy.