ブログ / 安全性・副作用チェック
アシュワガンダの副作用・安全性|報告症状、用量、注意が必要な人
副作用をひとことで
下痢・腹部不快感・悪心
NIH ODSは、おおよそ3か月までの使用では忍容性が高い一方、長期の安全性は不明とし、下痢・悪心・眠気などの軽度な副作用と、肝機能への悪影響を含むより重篤な報告があると記載しています。健康成人の系統的レビューでは重篤な有害事象の報告はなかったと整理されていますが(37428341)、肝障害を示す症例報告も複数存在します(37631044)。高用量12週間試験では85.5%が有害事象なく、最も多い報告は軽度の悪心5.5%でした(42253745)。
判断の根拠+−
おおよそ3か月までの常用では忍容性が高い一方、長期安全性は未確立。軽度の消化器症状・眠気が報告され、肝障害の症例シグナルも存在。600 mg/日8週間や2000 mg/日12週間の試験で忍容性が報告されています。
副作用は報告されているか
下痢
腹部不快感
悪心
眠気
頭痛
報告されている症状・変化:NIH ODSは軽度の消化器症状・眠気を記載し、試験では有害事象の報告なしや忍容性良好の整理が多く見られます。
副作用の発生頻度:高用量12週間試験では85.5%が有害事象なく、最も多い報告は軽度の悪心5.5%でした。
重篤な有害事象・症例シグナル:肝障害を示す症例シグナルが複数存在します。
研究条件・件数・詳しい根拠+−
報告されている症状・変化+−
NIH ODSは軽度の消化器症状・眠気を記載し、試験では有害事象の報告なしや忍容性良好の整理が多く見られます。
参考: PMID:38988644
摂取量ごとの安全性
一般成人の研究用量
600 mg/日
有害事象は報告されず、筋力・持久力の改善が認められたと報告された+−
期間
8週間
摂り方
口から摂取
(詳細:標準化根エキス(>5%ウィタノリド))
研究での詳しい報告
健康な一般成人男女(レジスタンストレーニング併用RCT)。有害事象は報告されず、筋力・持久力の改善が認められたと報告された。推奨量や安全上限ではない。
参考: PMID:38988644
2,000 mg/日
忍容性が高く安全なプロファイルであったと報告された+−
期間
12週間
摂り方
カプセル・錠剤
(詳細:アシュワガンダ根抽出物(ARE 500 mgカプセル×4))
研究での詳しい報告
健康な一般成人(18–65歳・単群非比較試験)。忍容性が高く安全なプロファイルであったと報告された。85.5%が有害事象なく、最も多い報告は軽度の悪心5.5%であった。
摂取期間による違い
観察期間1
おおよそ3か月までの使用では忍容性が高い一方、数ヶ月から数年の常用安全性については公的資料でもエビデンスが不足していると整理されています。以下は試験期間ごとの根拠です。
NIH ODS(おおよそ3か月)
NIH ODS:おおよそ3か月までの使用では忍容性が高いが、長期の安全性は不明。
系統的レビュー(最大180日)
系統的レビュー:介入期間は単回から最大180日。肝・腎・血液・内分泌・心血管バイオマーカーは正常範囲内で、臨床的に意味のある有害変化は報告されなかった(42198398)。
高用量12週間試験
高用量12週間(2000 mg/日):重篤または臨床的に有意な変化は認められなかった(42253745)。
持続放出60日試験
持続放出製剤60日:安全性上の懸念は報告されなかった(41824889・60日試験の直接根拠)。
ストレス・不安メタ分析
ストレス・不安のメタ分析:長期投与の安全性についてさらなる情報が必要とされる文脈根拠(39348746)。
注意が必要な人
妊娠中の女性+−
一部の専門家はアシュワガンダの使用を勧めないとの見方がある(NIH ODS)。
ホルモン感受性前立腺がんの男性+−
使用を勧めないとの見方がある(NIH ODS)。
既存の肝疾患・肝機能障害+−
肝障害の症例報告があり、肝機能への悪影響が報告されている(NIH ODS)。
甲状腺機能異常・薬剤併用+−
甲状腺機能への影響や薬剤相互作用の可能性が記載されている(NIH ODS)。
分かっていること・まだ分からないこと
分かっていること
NIH ODS:おおよそ3か月まで忍容性が高い。下痢・悪心・眠気など軽度な副作用が報告される。
600 mg/日8週間:有害事象の報告なし(38988644)。
2000 mg/日12週間:85.5%が有害事象なく、軽度悪心5.5%(42253745)。
系統的レビュー:125–600 mg/日・最大180日でバイオマーカーは正常範囲、SARE起因の重篤AEなし(42198398)。
肝障害の症例シグナルが複数報告されている(36937644・37631044・39553154)。
妊娠中女性・ホルモン感受性前立腺がん男性への慎重見解(NIH ODS)。
まだ分からないこと
数ヶ月から数年の市販サプリ常用における安全性(NIH ODS・長期データ不足)。
肝障害症例シグナルの一般成人常用における発生頻度・因果関係。
全ての人に共通する規制上の耐容上限量または危険量。
製品ごとの抽出物標準化・複数成分配合によるリスク差。
成分図鑑で詳しく確認
アシュワガンダの研究・安全性・関連成分を図鑑で見る
アシュワガンダ図鑑で、研究されている領域と利用前に知っておきたいことを確認できます。
よくある質問
アシュワガンダでどのような副作用が報告されていますか?
NIH ODSは下痢・悪心・眠気などの軽度な副作用と、肝機能への悪影響報告があると記載しています。試験では600 mg/日8週間で有害事象の報告がなく、系統的レビューでは消化器不快感・頭痛・一過性眠気がまれに報告されました。
1日にどのくらいまで安全ですか?
全員に共通する規制上の耐容上限量は確立していません。直接根拠は600 mg/日8週間、2000 mg/日12週間、30 mg/日8週間です。系統的レビューが整理する125–600 mg/日は試験範囲であり、推奨量や安全上限ではありません。
副作用はどのくらいの頻度で起こりますか?
2000 mg/日12週間試験では85.5%が有害事象なく、最も多い報告は軽度の悪心5.5%でした。大規模8週間RCTではARE群5.6%・プラセボ群9.2%と整理されています。市販サプリ常用の一般発生率を示すものではありません。
重篤な副作用の報告はありますか?
肝障害を示す症例シグナルが複数報告されています。一方、標準化根抽出物の系統的レビューではSAREに起因する重篤な有害事象は報告されず、健康成人8週間試験でも有害事象の報告はありませんでした。症例報告から発生頻度は推定できません。
参考にした論文12件+−
- 1.Safety of Ashwagandha Root Extract: A Randomized, Placebo-Controlled, study in Healthy Volunteers.
- 2.Ashwagandha-induced acute liver injury: A case report.
- 3.Effects of Withania somnifera (Ashwagandha) on Hematological and Biochemical Markers, Hormonal Behavior, and Oxidant Response in Healthy Adults: A Systematic Review.
- 4.Herb-Induced Liver Injury by Ayurvedic Ashwagandha as Assessed for Causality by the Updated RUCAM: An Emerging Cause.
- 5.Effects of Ashwagandha ( Withania somnifera) standardized root extract on physical endurance and VO 2max in healthy adults performing resistance training: An eight-week, prospective, randomized, double-blind, placebo-controlled study.
- 6.Effects of Ashwagandha (Withania Somnifera) on stress and anxiety: A systematic review and meta-analysis.
- 7.Ashwagandha-Induced Hepatic Injury: A Case Report.