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アルギニンの効果とは?研究で分かっていること
アルギニンについて、効果候補ごとに研究で報告された内容と、一般化できない範囲を整理します。
掲載内容は医療上の助言ではなく、病気の診断・治療・予防を目的とするものではありません。
効果ごとの評価
評価の種類ごとに分類しています。「評価できない」は効果がないことを意味しません。
5候補で支持、1候補で混在、4候補は非支持、4候補は直接根拠が未確認です。
採用した研究で、改善方向の結果が報告された項目です。
傷の治癒・創傷治癒促進(製品クレーム由来)
創傷部位のコラーゲン沈着、ヒドロキシプロリン量など、創傷治癒を示す指標の変化です。
研究で確認されたこと
標準化創部へのコラーゲン沈着(ヒドロキシプロリン量)の増加が報告されました。
条件・注意点+−
健康成人36名の2週間経口補充試験の結果です。
参考: PMID 2382229
血圧
収縮期・拡張期血圧など、血圧を評価する指標の変化です。
研究で確認されたこと
摂取量ごとの効果
どの量でどの結果が確認されたかを示します。いずれも研究条件内で評価された量であり、推奨量ではありません。
4 g/日以上(経口、4日超)
17〜24.8 g/日(2週間)
確認された摂取期間
その期間で評価された結果であり、別の期間へそのまま一般化はできません。
効果が期待できる対象
候補ごとに研究対象と条件が異なるため、結果を他の対象へそのまま当てはめることはできません。
現時点で言えること・言えないこと
✓言えること
血圧、血糖、創傷モデルでのコラーゲン合成、免疫応答、運動容量では、直接研究で支持が報告されています。
?まだ言えないこと
血流・NO産生・血管拡張、筋持久力、高強度運動のパフォーマンス、筋力は、直接研究で支持されませんでした。
心臓血管疾患・高血圧、ED、体組成、骨の健康については、一般成人を直接評価した研究を今回確認できませんでした。
成分ページで詳しく確認
アルギニンの研究・安全性・関連成分を図鑑で見る
アルギニン図鑑で、研究されている領域と利用前に知っておきたいことを確認できます。
よくある質問
アルギニンは血圧を下げますか?+−
成人を対象としたメタ解析では、経口L-アルギニン補充により収縮期血圧が約6.4 mmHg、拡張期血圧が約2.6 mmHg低下したと報告されています。健常成人6名の食事介入試験でも血圧低下が確認されています。
アルギニンは運動パフォーマンスを上げますか?+−
運動容量のメタ解析ではVO2maxの増加が報告されています。一方、男性スイマーの1週間試験では200 m自由形タイムに改善はみられず、若年男性の筋持久力試験やプロ水球選手の筋力試験でも明確な改善は確認されませんでした。
アルギニンは血糖に影響しますか?+−
健常成人6名の食事介入試験では、経口L-アルギニン補充で空腹時血糖の低下が報告されています。静脈内L-アルギニン注入ではインスリン感受性の改善も報告されていますが、これは経口サプリメントの推奨根拠にはなりません。
アルギニンは傷の治癒や免疫に効きますか?+−
健康成人36名の2週間試験では、創傷モデルでのコラーゲン沈着の増加とリンパ球のミトジェン応答の増強が報告されています。通常の傷の治療効果や感染予防を示すものではありません。
参考にした論文15件
+−
Hemodynamic and vascular response to resistance exercise with L-arginine.
Medicine and science in sports and exercise / 2009
Effects of in vivo and in vitro L-arginine supplementation on healthy human vessels.
Journal of cardiovascular pharmacology / 1996